鉄印ゲットの旅 with 青春18きっぷ②(わ鐵・復路編)
お待たせしました。わ鐵・復路編です。
往路で立ち寄った通洞駅から、わ鐵の終点・間藤(まとう)駅までやってきました。
この駅は、終点駅にも拘らず、無人駅です。周辺には、工場や民家が少しあるものの、観光施設やコンビニすらない、活気の無い駅のように見えますが、この先線路が無いというミステリアスな魅力に引き寄せられるかのように、到着した列車からたくさんの観光客が降り立ちます。
この先線路が無い・・・と書きましたが、この先、線路が続いているのです。
往路編でも書きましたが、1914年に延伸開業した「足尾本山」駅が終点で、1973年の銅山閉山後も貨物輸送は続いていたが1987年に貨物輸送が休止となり、わ鐵に承継後の1989年に足尾本山駅は廃止となりました。しかしその後、一部を除きレールや信号機などは残されており、今では3年ほど前から、わ鐵による廃線散策ツアーも開催されているそうです。
rail.hobidas.com より引用。こちらは昨年のもので、今年の案内はまだ出ていませんでした。
少し駅周辺を散策すると、前述の廃線跡がお目見えしました。鉄格子に守られ中には入れませんが、時が止まっている有様は、何とも言えないゾクゾク感がありました。
そうこうしているうちに、上り列車が入線しました。この日は休日で、トロッコ列車「わっしー号」の運転日ということで、せっかくなので乗車整理券520円を車掌さんに支払い、乗車いたしました。(本来は、往路の相老・大間々・通洞の各駅か、JTB等旅行会社で、事前に整理券を買っておかなければいけないはずでしたが、空席があるのか、その場で乗せてくれました)
その後通洞を後にすると、右手に渡良瀬渓谷が出現します。渓谷鐵道の名に相応しい景色です。しばしその景色に酔いしれ、沢入駅を過ぎ、わたらせ川の橋梁を渡ると、全長約5km、時間にして約10分、長い長い、草木トンネルへと入ります。
さて、草木トンネルですが、トロッコ列車ですからトンネル内の冷えた空気がガンガン車内に入ってきます。いや〜、夏ではありましたが、涼しいを通り越して、寒かった!周りの乗客も、皆、固まってました(笑
ただこのトロッコ列車は、草木トンネル内でイルミネーションサービスが実施されています。これは、家族連れやカップルには楽しい演出ですね。
約10分後、トンネルを無事に通過。冷え冷えから一転、ジメジメ空気が戻ってきました。車窓は、渡良瀬川を左手に、一路、桐生を目指します。風景は、徐々に渓谷から里山の景色に変わっていきます。
トロッコ列車の車内では、お弁当やお土産が販売されています。あとで気づきましたが、終点の桐生駅には、お土産屋さんがありません。ここで買っておけば良かった!と、後悔先に立たず・・・
間藤駅を出発して約1時間で、水沼駅に到着します。この先、あと30分ちょっと乗り続ける事もできましたが、せっかくなので、水沼駅で途中下車します。
せっかく?とは、この駅構内に「水沼温泉センター」が併設されており、改札を出る事なく、温泉に浸かっていくことができるのです。入湯料は800円ですが、フリー切符を提示すれば640円で入る事ができます。という訳で、次の列車まで約1時間、しばし水沼で、温泉休憩することに。
この施設は、温泉は大浴場のほか、露天風呂、サウナもあり。また、大広間で食事もできます。売店もありますが、地元の特産品など中心で、わ鐵グッズはありませんでした。
缶ビールで暑気払いしたら、上り桐生行きの列車に乗り込み、終点の桐生を目指します。行きの桐生を出発してから約8時間、色々詰め込み過ぎてちょっと疲れましたが、無事に桐生に戻ってくることができました。次に来る事があれば、富弘美術館や、廃線ツアーなど、じっくり時間を使うのも良いですね。
このあと、両毛線でゆっくりビールでも飲みながら・・・と思いましたが、ロングシートの両毛線、さすがに恥ずかしいので、やめておきます。駅構内には売店どころかコンビニ1つ無いので、そもそもビール買えませんでしたが。
てな訳で、両毛線で小山に出たら、小山駅はさすがに新幹線停車駅だけあって、お土産、弁当、ビール、なんでもゴザレでした。すべてゲットして、疲れたのでグリーン車で優雅に上野を目指し、この旅をクローズしました。格安でたくさん観光でき、鉄印までゲットできて、充実の旅でした。
今回の旅の総括です。
<かかった費用>(食事代除く)
・上野〜桐生(JR線)往復乗車券 2,410円 ※青春18きっぷ1回分
・わ鐵 1日フリー乗車券 1,880円
・足尾銅山観光 入場券 830円
・トロッコわっしー号 整理券 520円 ※1回分
・水沼温泉センター 入湯料 640円
・JR普通車グリーン料金(事前休日51km以上)800円
(計) 7,080円
時刻表鉄(乗り鉄)は、詰め込むのが得意ですが、その分、疲れも半ぱ無いことを知りました。歳には勝てない!
次は、もう少し、ゆとりのある計画にしよう、、、と心に誓うのであった。