50代父、休日鉄旅に出る。

令和4年6月、齢50になりました。22で就職し、仕事に子育てに忙しい毎日を過ごし、40代では単身赴任や管理職昇進も経験、気がついたら50です。昨年末に単身赴任も終わり、子供もあと2年ちょっとで社会に出るし、そろそろ子供の頃好きだった”鉄旅”に出ようかな、と。50代父ならではの休日の愉しみ方を同世代のお父さん方にお届けしたいと思い、そんな記録を綴っています。

旅行ついでに・・・

お盆休みの最後に、長野県に行く用事がありました。

クルマじゃないと行けない場所なので、青春18きっぷは今回もお預け。

まあ、もともと旅好きで鉄道のみならず、飛行機やバス、自家用車まで、何でも御座れな人間なので、愛車で練馬から関越道〜上信越道をひた走ること4時間、長野市に到着。

 

少し時間があったので、善光寺でお参りをしたあと、またもやマナー違反を犯しました。はい、この長野市に通っている「しなの鉄道」の「豊野駅」で、鉄印がゲットできることを知っていたのです。

同じしなの鉄道の「小諸駅」でも、同社の鉄印をゲットできるので、もともと、青春18きっぷで中央線〜小海線を使って小諸駅しなの鉄道の鉄印を入手する考えでしたが、魔が差しました、善光寺から豊野駅までクルマで20分ほどで行ける事に気づいてしまったのです。

 

ここで、またまたウンチクを少し。

しなの鉄道は、もともとはJR信越本線として、上野から長野・金沢間を特急電車が往来していた路線でした。しかし、1997年10月の北陸新幹線・高崎〜長野間の開業と同時に、信越本線の横川〜軽井沢(碓氷峠)間は廃止・バス代替され、軽井沢〜篠ノ井間は第三セクター会社のしなの鉄道として出発することとなりました。また、2015年3月の北陸新幹線・長野〜金沢間の延伸開業と共に、信越本線の長野〜妙高高原間が、しなの鉄道北しなの線として第三セクター化され、今日に至ります。

しなの鉄道では、旧信越本線の特急電車が走る事が無くなり寂しくなったものの、同線では今でも旧JR時代の車両(115系)が走っており根強い鉄道ファンが足を運んだり、また、観光列車「ろくもん」による集客など、地道な活動をされています。

shinanorailway.co.jp

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という訳で、北しなの線豊野駅へ向かいます。古くからの住宅街であろう、その中の細い道を進むと、橋上の近代的な駅舎の豊野駅が出現。閑散としたその周辺は、観光客は皆無、鉄印が無ければ降りる事のない駅であっただろうと感じつつ、橋上の駅員室への向かいます。

駅前に人もタクシーもいない・・・

階段を昇ると、やはり人がいない。時刻表を見ると、次の列車まで時間が空いているので、そのためだろうと結論づけ、早速、駅員室へ。

 

まず、駅員さんに「鉄印が欲しいのですが・・・」とシレッと聞いてみる。すると駅員さんから、「では、隣の自動券売機で乗車券をお買い求め頂けますか」との返しが。まあ、ここから長野駅妙高高原駅など主要駅や観光地までのきっぷを買って、改札の中に入って列車移動するならまだしも、手ぶらで「鉄印が欲しい」なんて尋ねたら、そりゃあんた、ソレ目的でしょ?とバレバレだと思い、開き直って、最も安い、隣の「三才駅」までのきっぷを購入。

堂々と、そのきっぷと鉄印帳を駅員さんに提示したら、何も疑われることなく、しなの鉄道の鉄印を販売してくれました。

しなの鉄道とJR飯山線が交わる、ちょっとしたターミナル駅でもありますが。

待機列車もなく、とにかく静かな駅でした。

こちらの鉄印は、文字中心のシンプルなデザインですが、ここ豊野駅の鉄印は、右下にリンゴが描かれています。ちなみに前述の小諸駅の鉄印は、右下に浅間山が描かれているそうです。本当に好きな人は、両駅の鉄印を入手されているそうです・・・

 

また、こちらの鉄印はこれまで同様のコピー版に日付を直筆頂いたものを提供頂くのですが、これまでとの違いが1つ、裏面にシールが付いており、鉄印帳にはシールを剥がして貼り付けるというものでした。いちいち糊付けしなくて良いので、これはこれで有り難いですね。

しっかりした書体の鉄印です。

いつも通り、入手した鉄印を写真に納め、その後はクルマに戻るだけ。二・三歩、歩き出したところで、「お客さ〜ん!」との駅員さんの声が。当然、私以外に誰もいないので、振り返ると駅員さんが、「改札の中にも撮影スポットがありますから、どうぞ!」と。はてはて、きっぷは買ったものの列車に乗らない事がわかっている私にわざわざ声をかけてくれたので、どんな撮影スポットかわからないが、せっかくなのでご配慮に甘えて改札の中へ。すると、

上田れむ さんと言うそうです。

だーかーらー、鉄子ファンじゃないっつーの(笑

とは声に出さずに、呼び止めてくれた駅員さんの顔を立てるという意味で、1枚パシャリ、と。

www.shinanorailway.co.jp

 

これまで7社巡ったが、鉄子率が高い事に気づく。これも、各社の集客戦略なんだろう、と理解。親切にしてくれた駅員さんに礼を言って、改札の外へ。改めて、高架上から誰もいない駅周辺をぐるりと眺めて、豊野駅を後にしました。

 

これで夏季休暇の鉄印旅は終了、次は、青春18きっぷの期限内である9月10日までに何枚かゲットしてきます。

 

ではでは。