50代父、休日鉄旅に出る。

令和4年6月、齢50になりました。22で就職し、仕事に子育てに忙しい毎日を過ごし、40代では単身赴任や管理職昇進も経験、気がついたら50です。昨年末に単身赴任も終わり、子供もあと2年ちょっとで社会に出るし、そろそろ子供の頃好きだった”鉄旅”に出ようかな、と。50代父ならではの休日の愉しみ方を同世代のお父さん方にお届けしたいと思い、そんな記録を綴っています。

鉄印ゲットの旅 with 青春18きっぷ②(わ鐵・復路編)

お待たせしました。わ鐵・復路編です。

 

往路で立ち寄った通洞駅から、わ鐵の終点・間藤(まとう)駅までやってきました。

この駅は、終点駅にも拘らず、無人駅です。周辺には、工場や民家が少しあるものの、観光施設やコンビニすらない、活気の無い駅のように見えますが、この先線路が無いというミステリアスな魅力に引き寄せられるかのように、到着した列車からたくさんの観光客が降り立ちます。

立派な駅舎もありますが、何もありません。

鬱蒼と生い茂る雑草の中に、車止めもありました。

この先線路が無い・・・と書きましたが、この先、線路が続いているのです。

往路編でも書きましたが、1914年に延伸開業した「足尾本山」駅が終点で、1973年の銅山閉山後も貨物輸送は続いていたが1987年に貨物輸送が休止となり、わ鐵に承継後の1989年に足尾本山駅は廃止となりました。しかしその後、一部を除きレールや信号機などは残されており、今では3年ほど前から、わ鐵による廃線散策ツアーも開催されているそうです。

 

rail.hobidas.com より引用。こちらは昨年のもので、今年の案内はまだ出ていませんでした。

 

 

少し駅周辺を散策すると、前述の廃線跡がお目見えしました。鉄格子に守られ中には入れませんが、時が止まっている有様は、何とも言えないゾクゾク感がありました。

間藤駅の横を走る県道を歩くこと数分で姿を現します。一見の価値ありです。

お猿の大群にも遭遇しました。駅ホーム上の我々にはお構いなしに、栗をむしゃぶり食べてます。

そうこうしているうちに、上り列車が入線しました。この日は休日で、トロッコ列車「わっしー号」の運転日ということで、せっかくなので乗車整理券520円を車掌さんに支払い、乗車いたしました。(本来は、往路の相老・大間々・通洞の各駅か、JTB等旅行会社で、事前に整理券を買っておかなければいけないはずでしたが、空席があるのか、その場で乗せてくれました)

watetsu.com

間藤駅にて。先頭は普通車で、二両目がトロッコ車両です。

発車して程なく、足尾駅に到着。旧国鉄のキハ30系が保存されていました。


その後通洞を後にすると、右手に渡良瀬渓谷が出現します。渓谷鐵道の名に相応しい景色です。しばしその景色に酔いしれ、沢入駅を過ぎ、わたらせ川の橋梁を渡ると、全長約5km、時間にして約10分、長い長い、草木トンネルへと入ります。

風が心地よく、心が洗われます。

 

さて、草木トンネルですが、トロッコ列車ですからトンネル内の冷えた空気がガンガン車内に入ってきます。いや〜、夏ではありましたが、涼しいを通り越して、寒かった!周りの乗客も、皆、固まってました(笑

ただこのトロッコ列車は、草木トンネル内でイルミネーションサービスが実施されています。これは、家族連れやカップルには楽しい演出ですね。

赤、青、緑、紫・・・と、色が変化してます。

約10分後、トンネルを無事に通過。冷え冷えから一転、ジメジメ空気が戻ってきました。車窓は、渡良瀬川を左手に、一路、桐生を目指します。風景は、徐々に渓谷から里山の景色に変わっていきます。

トロッコ列車の車内では、お弁当やお土産が販売されています。あとで気づきましたが、終点の桐生駅には、お土産屋さんがありません。ここで買っておけば良かった!と、後悔先に立たず・・・

わ鐵のキャラクター「わっしー」のぬいぐるみが目につきます。

間藤駅を出発して約1時間で、水沼駅に到着します。この先、あと30分ちょっと乗り続ける事もできましたが、せっかくなので、水沼駅で途中下車します。

せっかく?とは、この駅構内に「水沼温泉センター」が併設されており、改札を出る事なく、温泉に浸かっていくことができるのです。入湯料は800円ですが、フリー切符を提示すれば640円で入る事ができます。という訳で、次の列車まで約1時間、しばし水沼で、温泉休憩することに。

www.mizunuma-sb.com

 

駅のホームに暖簾。風情あってイイです。

しっかりしたお風呂でした!

この施設は、温泉は大浴場のほか、露天風呂、サウナもあり。また、大広間で食事もできます。売店もありますが、地元の特産品など中心で、わ鐵グッズはありませんでした。

 

缶ビールで暑気払いしたら、上り桐生行きの列車に乗り込み、終点の桐生を目指します。行きの桐生を出発してから約8時間、色々詰め込み過ぎてちょっと疲れましたが、無事に桐生に戻ってくることができました。次に来る事があれば、富弘美術館や、廃線ツアーなど、じっくり時間を使うのも良いですね。

 

このあと、両毛線でゆっくりビールでも飲みながら・・・と思いましたが、ロングシート両毛線、さすがに恥ずかしいので、やめておきます。駅構内には売店どころかコンビニ1つ無いので、そもそもビール買えませんでしたが。

てな訳で、両毛線で小山に出たら、小山駅はさすがに新幹線停車駅だけあって、お土産、弁当、ビール、なんでもゴザレでした。すべてゲットして、疲れたのでグリーン車で優雅に上野を目指し、この旅をクローズしました。格安でたくさん観光でき、鉄印までゲットできて、充実の旅でした。

普通車グリーン料金 休日・事前購入で+800円です。

 

今回の旅の総括です。

 

<かかった費用>(食事代除く)

・上野〜桐生(JR線)往復乗車券  2,410円 ※青春18きっぷ1回分

・わ鐵 1日フリー乗車券      1,880円

足尾銅山観光 入場券       830円

・トロッコわっしー号 整理券    520円 ※1回分

・水沼温泉センター 入湯料     640円

・JR普通車グリーン料金(事前休日51km以上)800円

              (計) 7,080円

 

時刻表鉄(乗り鉄)は、詰め込むのが得意ですが、その分、疲れも半ぱ無いことを知りました。歳には勝てない!

 

次は、もう少し、ゆとりのある計画にしよう、、、と心に誓うのであった。

鉄印ゲットの旅 with 青春18きっぷ②(わ鐵・往路編)

先週9月10日は、青春18きっぷ2022夏季用の利用期間最終日でした。

前日まで、あと2回分余っていたので若干焦っていたものの、日帰り鈍行で行く鉄印ゲットの旅に同行賛同してくれた友人に1回分をお譲りして、いざ最終日、鉄印ゲットの旅に出かけてきました。

 

8枚目の今回は、わたらせ渓谷鐵道です。

わたらせ渓谷鉄道(通称:わ鐵)は、群馬県桐生市桐生駅から、栃木県日光市の間藤(まとう)駅までを結ぶ、44kmの非電化鉄道路線です。

 

まずは恒例のウンチクから。

わたらせ渓谷鐵道は、元は、足尾銅山の貨物輸送をメインに足尾鉄道という私鉄が1912年(大正元年)に桐生〜足尾間で開通(その後1914年に足尾〜足尾本山間が延伸開通)し、その後、国の重要路線であることから、1918年(大正7年)に国が買い上げて国鉄足尾線となりました。足尾銅山日本の近代化を支えた鉱山の1つで、一時、旧足尾町(現在の日光市足尾町)の人口は38,000人を超えて、県内では宇都宮市に次ぐ人口を有していたそうです。

しかし、1973年(昭和48年)に足尾銅山が閉山されると観光客・貨物輸送ともに減少し赤字路線に転落、1987年(昭和62年)に貨物輸送が終了、1989年(平成元年)から第三セクター路線として「わたらせ渓谷鉄道」が開業・継承されました。

2006年、旧足尾町日光市に吸収合併されましたが、その当時の人口は3,000人余りと聞きます。

現在、わたらせ渓谷鐵道は、さまざまな集客の試みを行っており、また、わたらせ渓谷鐵道市民協議会や、ふるさと駅長、郷土を美しくする会など、地元の方々の情熱を感じる、一度は訪れてみたい路線であります。詳しくは、わ鐵ホームページをご参照ください。

www.watetsu.com

 

さて、東京からわ鐵までは、JR宇都宮線両毛線を乗り継いで桐生駅まで行くか、東武鉄道の特急りょうもう号で相老駅(桐生から2つ目の駅)まで行くか、2通りのアクセス方法がありますが、今回は、青春18きっぷを使う使命がありますので、JR線経由で一路、桐生駅へ。

 

旅のスタートは上野駅池袋駅から湘南新宿ラインで行く方法もありますが、乗り継ぎの関係で上野から宇都宮線で一路・小山へ。小山駅は、宇都宮線両毛線のホームが離れているため、余裕を持った乗り換え時間が必要です。

この右手にBeck's Coffee、左手にトイレがあります。

 

小山駅の乗り換えコンコース内にあるBeck's Coffeeで一服したら、伝統の211系(ロングシート!)で約1時間の両毛線の旅。栃木、佐野、足利と栃木県の中核都市を過ぎると一旦群馬県に入ります。途中、あしかがフラワーパーク駅もありましたが、営業時間前なので人影はまばら。車窓を眺めているうちに、あっという間に桐生駅、ここで、わ鐵に乗り換えとなります。

桐生駅は橋上に2面4線のホーム、階下に改札口といった構造となっており、両毛線・わ鐵が改札内で乗り換え可能となっているため、わ鐵の「1日フリーきっぷ」を購入するため一旦改札の外へ。フリーきっぷを購入し、再びホームへと向かいます。ちなみに、桐生〜間藤間の普通運賃は片道1,130円なので、往復すれば元が取れちゃいます。

何も考えずに自動券売機でフリーきっぷを買ったら、味気のないきっぷでちょっと失敗。

まずは、わ鐵の最新型WKT-522型にお世話になります。
桐生駅には架線がありますが、わ鐵は非電化路線なのでディーゼルカーです。


わ鐵は、大間々駅までは通勤・通学路線の一面もあるようで、桐生〜大間々間のピストン輸送もしています。列車は大間々を過ぎると一気に山あいの風景となり、途中、草木トンネルまでは進行方向右手に、トンネルを抜けると左手に、渡良瀬川の渓谷を眺める事ができます。

 

そしてまず最初の目的地・神戸(ごうど)駅で途中下車します。この駅は、列車レストラン「清流」が駅に接続されています。列車というのは、昔、東武鉄道で活躍していた特急1720型DRC(デラックス・ロマンス・カー)の事で、現在活躍中の特急100型スペーシアが運用開始された1990年以降に順次廃止となったDRC車両を、1996年にわ鐵に移設して、この列車レストランとして第二の人生をスタートしたという事です。

「列車レストラン」の名の通り、このDRC車両の中で食事ができます。メニューは定食、うどん・そばからカレー、お弁当、更にはビールまで販売してます。心地よく汗ばんでいるので、午前中ですが飲まずにはいられない!ということで、舞茸天そば(820円)と中ジョッキ(500円)を頂きました。

上りホームに直結しています。

DRCの車内で食事が出来ます。テーブルは後付けですが、座席は昔のまま!

 

山あいの中にある神戸駅。ひっそり静かで、待ち時間は心が洗われました。

食事のあと、次の列車まで時間が空いているので、神戸駅の近隣を散策・・・と思ったのですが、駅周辺には何もなく、ちょっと歩いた先に「富弘美術館」や「草木ダム」があるのですが、今回は時間が足らないのでこれらは次回に持ち越し。そうこうしているうちに、下り列車が来たので、一路、通洞(つうどう)を目指し、先に進みます。

www.city.midori.gunma.jp

www.water.go.jp

 

通洞駅に到着。ここに来た目的は、鉄印と銅山観光です。

わ鐵は列車本数が少ないので、駅の窓口は鉄印マニアで殺到するかと思いきや、他にはお客さんがおらず、すんなり鉄印購入となりました。鉄印は、桐生織バージョンなどもありましたが、ベーシックな通常版300円を購入。

味のある鉄印です。

次の列車まで1時間以上あるので、通洞駅から徒歩5分のところにある足尾銅山観光に

立ち寄ります。

ここで、足尾銅山観光についてのプチウンチクを。

前述の通り1973年に閉山されたあと、坑内の一部が開放され、全長460メートルの薄暗い坑道の中に、当時の鉱石採掘の様子をリアルな人形を用いて再現されており、それをトロッコ電車と徒歩で見学します。また、銅資料館や鋳造過程の展示など併設されており、日本の近代化を支えた足尾銅山の歴史や役割を、ここ足尾銅山観光で学ぶことが出来ます。入場料は830円、1周約1時間弱の観光です。

ここからトロッコ電車が中に入っていきます。

人形はなかなかリアルでした。しっかし、中は超冷えてた!

という訳で、上野を出てから約7時間、すでに盛りだくさんでしたが、まだまだ旅は続きます。このあと、わ鐵の終点・間藤駅まで向かい、折り返し、復路の観光へと続きます。

長文になりましたので、続きは「わ鐵・復路編」で。

ではまた。

旅行ついでに・・・

お盆休みの最後に、長野県に行く用事がありました。

クルマじゃないと行けない場所なので、青春18きっぷは今回もお預け。

まあ、もともと旅好きで鉄道のみならず、飛行機やバス、自家用車まで、何でも御座れな人間なので、愛車で練馬から関越道〜上信越道をひた走ること4時間、長野市に到着。

 

少し時間があったので、善光寺でお参りをしたあと、またもやマナー違反を犯しました。はい、この長野市に通っている「しなの鉄道」の「豊野駅」で、鉄印がゲットできることを知っていたのです。

同じしなの鉄道の「小諸駅」でも、同社の鉄印をゲットできるので、もともと、青春18きっぷで中央線〜小海線を使って小諸駅しなの鉄道の鉄印を入手する考えでしたが、魔が差しました、善光寺から豊野駅までクルマで20分ほどで行ける事に気づいてしまったのです。

 

ここで、またまたウンチクを少し。

しなの鉄道は、もともとはJR信越本線として、上野から長野・金沢間を特急電車が往来していた路線でした。しかし、1997年10月の北陸新幹線・高崎〜長野間の開業と同時に、信越本線の横川〜軽井沢(碓氷峠)間は廃止・バス代替され、軽井沢〜篠ノ井間は第三セクター会社のしなの鉄道として出発することとなりました。また、2015年3月の北陸新幹線・長野〜金沢間の延伸開業と共に、信越本線の長野〜妙高高原間が、しなの鉄道北しなの線として第三セクター化され、今日に至ります。

しなの鉄道では、旧信越本線の特急電車が走る事が無くなり寂しくなったものの、同線では今でも旧JR時代の車両(115系)が走っており根強い鉄道ファンが足を運んだり、また、観光列車「ろくもん」による集客など、地道な活動をされています。

shinanorailway.co.jp

shinanorailway.co.jp

 

という訳で、北しなの線豊野駅へ向かいます。古くからの住宅街であろう、その中の細い道を進むと、橋上の近代的な駅舎の豊野駅が出現。閑散としたその周辺は、観光客は皆無、鉄印が無ければ降りる事のない駅であっただろうと感じつつ、橋上の駅員室への向かいます。

駅前に人もタクシーもいない・・・

階段を昇ると、やはり人がいない。時刻表を見ると、次の列車まで時間が空いているので、そのためだろうと結論づけ、早速、駅員室へ。

 

まず、駅員さんに「鉄印が欲しいのですが・・・」とシレッと聞いてみる。すると駅員さんから、「では、隣の自動券売機で乗車券をお買い求め頂けますか」との返しが。まあ、ここから長野駅妙高高原駅など主要駅や観光地までのきっぷを買って、改札の中に入って列車移動するならまだしも、手ぶらで「鉄印が欲しい」なんて尋ねたら、そりゃあんた、ソレ目的でしょ?とバレバレだと思い、開き直って、最も安い、隣の「三才駅」までのきっぷを購入。

堂々と、そのきっぷと鉄印帳を駅員さんに提示したら、何も疑われることなく、しなの鉄道の鉄印を販売してくれました。

しなの鉄道とJR飯山線が交わる、ちょっとしたターミナル駅でもありますが。

待機列車もなく、とにかく静かな駅でした。

こちらの鉄印は、文字中心のシンプルなデザインですが、ここ豊野駅の鉄印は、右下にリンゴが描かれています。ちなみに前述の小諸駅の鉄印は、右下に浅間山が描かれているそうです。本当に好きな人は、両駅の鉄印を入手されているそうです・・・

 

また、こちらの鉄印はこれまで同様のコピー版に日付を直筆頂いたものを提供頂くのですが、これまでとの違いが1つ、裏面にシールが付いており、鉄印帳にはシールを剥がして貼り付けるというものでした。いちいち糊付けしなくて良いので、これはこれで有り難いですね。

しっかりした書体の鉄印です。

いつも通り、入手した鉄印を写真に納め、その後はクルマに戻るだけ。二・三歩、歩き出したところで、「お客さ〜ん!」との駅員さんの声が。当然、私以外に誰もいないので、振り返ると駅員さんが、「改札の中にも撮影スポットがありますから、どうぞ!」と。はてはて、きっぷは買ったものの列車に乗らない事がわかっている私にわざわざ声をかけてくれたので、どんな撮影スポットかわからないが、せっかくなのでご配慮に甘えて改札の中へ。すると、

上田れむ さんと言うそうです。

だーかーらー、鉄子ファンじゃないっつーの(笑

とは声に出さずに、呼び止めてくれた駅員さんの顔を立てるという意味で、1枚パシャリ、と。

www.shinanorailway.co.jp

 

これまで7社巡ったが、鉄子率が高い事に気づく。これも、各社の集客戦略なんだろう、と理解。親切にしてくれた駅員さんに礼を言って、改札の外へ。改めて、高架上から誰もいない駅周辺をぐるりと眺めて、豊野駅を後にしました。

 

これで夏季休暇の鉄印旅は終了、次は、青春18きっぷの期限内である9月10日までに何枚かゲットしてきます。

 

ではでは。

帰省ついでに・・・

コロナ渦となり3回目のお盆。

まだまだ感染者は多いが、今年は漸く線香あげに行けそうな状況なので、栃木の実家に帰省した。両親、兄弟の元気な顔も見れたのでホッと一安心。都会の喧騒から離れ、田舎の空気を存分に味わったところで、せっかく栃木に来ているので、鉄印をゲットしに行こうかな、と思いまして。

東京の自宅から実家までは自家用車を使用しショートカットしているので、余っている青春18きっぷを使う事は無いが、地元の駅から鉄印販売駅までは列車に揺られてみようかなと。

東武日光線樅山駅。今回のプチ鉄印旅のスタート地点。

無人駅なのでホームに入れます。列車は1時間に1本・・・

という訳で、東武日光線鬼怒川線を利用して、一路、野岩(やがん)鉄道を目指します。

 

ここでまた、ちょっとだけウンチクを。

野岩鉄道は、元は、国の建設計画として国鉄(現JR)日光線今市駅から同・会津線会津滝ノ原(現・会津高原尾瀬口)駅までを結ぶ路線として昭和41年に建設着工されたがその後凍結され、昭和57年に工事再開し、藤原〜会津滝ノ原間の工事が進み(今市〜藤原間は凍結のまま)、東武鬼怒川線 下今市〜新藤原に接続する形で、第三セクター野岩鉄道として昭和62年に開業、浅草から直通運転も開始された。その後、平成2年にJR会津線会津高原〜会津田島間が電化され、浅草から会津田島までの直通運転も実現されている。ちなみに会社名称は、栃木県(下野国)〜会津地方(岩代国)を結ぶ鉄道として、それぞれ旧国制名から1文字ずつとって名付けられたそうです。

 

という訳で、東武日光線 下今市駅鬼怒川線に乗り換え、一路、終点の新藤原駅へ。途中、東武ワールドスクエア駅や、鬼怒川温泉駅など、名だたる観光スポットを横目に見て、あっという間に新藤原に到着。前述の通り野岩鉄道と接続する駅で、東武特急の始発駅だったりもするので、さぞかし大きなターミナル駅だろうと想像していたが・・・あらら、かなーり静かな駅でありました(栃木県に18年住んでましたが初めて訪れました)。

ちなみに新藤原駅は、2面4線の構造で、うち1面2線は東武線の折り返し用、もう1面2線は野岩線の折り返し用と東武〜野岩の直通用に使われています。

ターミナル駅舎ではありません。

さて、お目当ての鉄印ですが、野岩鉄道では、ここ「新藤原駅」と、この先の「湯西川温泉駅」で販売しています。今日は時間がないので新藤原駅で購入しますが、まず、野岩鉄道の乗車券が必要なので、自動券売機を探し・・・ましたが、なんとこの駅、自動券売機がありません。自動改札もなく、かといって改札口に駅員さんも常駐していません。

だーれもいません。。

駅員室の奥に、駅員さんらしき人を発見したので呼び出して、鉄印購入の旨を申し出ると、「鉄印ですね。では、野岩鉄道の乗車券が必要ですが、この先、列車に乗りますか?」と聞かれ、え?乗らないという選択肢もあるの?と、半信半疑ながら、実は時間がないので乗れないかも(次の列車まで2時間空いてるので)と伝えると、「わかりました。では、隣の龍王峡駅までの乗車券を発券して、鉄印を販売致しますね」との回答。え?乗らなくても鉄印買えちゃうの?と、これまた半信半疑。乗り鉄的にはちょっとマナー違反だなと思いつつ、時間が無いので、ご厚意に甘える事に。。。

きっぷではなく、レシートですね・・・

鉄子ファンではありませんが、これしか購入できず・・・

 

尚、もう1つの鉄印販売駅・湯西川温泉駅で購入できる鉄印は上記とはデザインが異なる(鉄子では無い)ようで、時間があったらそっちにしたかったかな〜と思いつつ、一路、ひっそりと静まりかえっている東武鬼怒川線ホームより実家に戻るのであった。

始発の新藤原はガラガラも、途中の鬼怒川温泉駅からたくさん人が乗ってきました。

栃木県には、野岩鉄道の他にも、わたらせ渓谷鉄道(通洞駅)と、真岡鐵道真岡駅)でも鉄印がゲットできます。これらはまた別の機会に馳せ参じてみようかと思います。

ひとまず地元の野岩鉄道で鉄印6枚目。残り34枚・・・

鉄印ゲットの旅 with 青春18きっぷ①

お盆休みに入って早々、日帰り鉄印旅に行って参ります。

勿論、「青春18きっぷ」を使って。

 

今回、目指す先は新潟県十日町市北越急行の鉄印をゲットしに、普通電車で日帰り旅に出かけます。

最初にちょっとだけウンチクを。北越急行ほくほく線」は、六日町(越後湯沢)〜犀潟(直江津)を結ぶ第三セクター路線で、1997年3月の開業と歴史は浅く、当時、越後湯沢〜金沢(福井)間に特急電車を走らせて東京〜北陸間の高速輸送を担っていたが、2015年3月に北陸新幹線が金沢まで延伸開業した事でその役割を終え、今は、特急電車は廃止されローカル列車のみの営業という、ちょっと悲しい私鉄路線であります。しかし今では、イベント列車を走らせたりして、積極的に誘客を頑張っている、といった状況です。

hokuhoku.co.jp

 

という訳で、まず青春18きっぷを購入するため高田馬場駅へ。JR線の「指定席券売機」(以下のような端末)が設置されている駅であればどこでも買えます。

クレジットカードもご利用可能!領収書も発行できます!窓口に並ばずカンタン・便利・スピーディ!

 

券売機のタッチパネル「おトクなきっぷの購入」→「在来線のおトクなきっぷ」→「青春18きっぷ」→「人数」とガイドされるまま打ち込んでいけば、あっという間に購入完了です。きっぷは、券面に5回分のスタンプが押せる形式になっており、高田馬場駅有人改札で本日の日付入りスタンプを押印してもらい、改札の中へ。これ以降は、途中下車する場合は、駅員さんに券面を見せるだけで出入りが可能、という訳です。

 

では、普通電車の旅、スタートです。

今回の旅のスタートは、池袋より。ルートは以下の通り。

池袋→高崎(湘南新宿ライン)、高崎→水上(上越線)、水上→六日町(上越線)、六日町→十日町ほくほく線)で、乗り換え時間含め片道約5時間の旅です。

行ってきます!

今回の旅は、さすがに夏休み期間のせいか、どの電車も結構混んでます。座れないという事は無かったですが、人の目も気になるのであまり写真をパシャパシャ撮りまくるという訳にもいかず・・・

まず到着した高崎駅では、乗り換え時間が30分以上あったので、途中下車してちょっと駅前を散策。高崎は20年前に住んでいた街なので、懐かしいところもあり、駅前がだいぶ様変わりしたので知らない街に来たようなところもあり、変な感覚でした。

西口はあまり変わってなかったが、東口は激変してました。

続いて、高崎から水上行き上越線に乗車。ロングシート4両編成、ほぼ満席。最後尾の4両目に乗車し、あっという間に水上へ到着しましたが、ちょっとやらかしました。上越線は全列車、水上駅で乗り換えになるのですが、水上以南は1番線、水上以北は2番線を用いて折り返し運転をしており、1〜2番線の間に1つしかない歩道橋は、1番線はホーム最前部(4両編成なら最前部近く)にあるため、4両編成最後尾からの乗り換えは、かなりの「出遅れ」状態。。辛うじて水上始発の長岡行き列車に座れたものの、これは豆知識として知っておいたほうが良いですね。

 

さて、列車は新清水トンネルに入り、途中、トンネル内の駅としてプチ観光化している土合駅を通過(3〜4時間に1本なので、なかなか途中下車するには勇気がいるが)。

トンネルを抜け、越後湯沢で新幹線への乗り換え客で少し空いた車内は、夏季休業中のスキー場や魚沼の田園風景を横目に、六日町に到着。ここで、北越急行のきっぷを購入して、いざ、十日町を目指します。

ボックスシートが1人座りで埋まってました。

懐かしの紙きっぷ。これが無いと、鉄印を入手できません。

ほくほく線に乗ること14分、もともと高速列車用に作られた線路形状でもあり、普通列車なのに特急電車並みのスピードで魚沼丘陵を走り抜け、あっという間に十日町に到着。なかなか爽快な走りっぷりでした。

さあ、お待ちかねの鉄印ゲットの時間です。ほくほく線改札を出たところの、めっちゃ目立つ位置に「鉄印帳 承ります」の立て看板が。そのご厚意に反し、鉄印を求めに来た人は、私ともう1人少年の2名だけ。。。

こちらの鉄印は、鉄印帳に直接記帳(正確には、スタンプと直筆の併用)のスタイルとなっており、駅員さんに鉄印帳を手渡し、しばしロビーで待機。待つこと5分ほど、ようやく北越急行の鉄印をゲットしました。

5枚目の鉄印。真ん中の文字は、梵字で「ほくほく」だそうです。

次の列車まで30分以上空いているので、少し駅前を散策後、ここでランチにします。

駅前は、北越急行側とJR側で別々の顔を持っていて、北越急行側はかつての新興住宅街的な面持ち、JR側は昔からあったのであろう商店街(アーケード)が。

また、十日町駅には、駅そば屋さんがあります。新潟では有名?な、雪中庵さんです。冬は雪深いところでしょうから、駅ホームではなく、駅コンコース横の室内にあり、立ち食いではなく座り食いで、座席数は10席程度。

tabelog.com

汁はやや甘だが塩辛くなく飲みやすかったが、麺はコシが弱くマズマズ・・・

一通り目的を終えたので、ここから帰路に発つ訳ですが、六日町へのほくほく線が1時間待ちなので、ほくほく線ではなくJR線で帰る事にしよう。十日町にはJR飯山線が通っていて、終点・越後川口上越線に交わるので、そこから水上を目指す、というもの。飯山線は、キハ110系というボックスシートの元特急用ディーゼル列車で、乗り心地が何ともいい感じの列車です。

早速、飯山線ホームに降り立つも、街散策やランチでのんびりし過ぎたのか、この度2度めのやらかし。なんと、飯山線は1両編成でほぼ満席状態、しかも同じような「乗り鉄」様たちが既に何人も特等席を陣取り(2名席を1人占め)しているではないか。まあ、こちらもロングシート部に一応座れたので良しとするが、、、

十日町駅。右手の高架が北越急行、左手の平地がJR飯山線

キハ110系。オフシーズンにのんびり乗りたい列車である。

そうこうしているうちに、列車は越後川口に到着。ここから上越線に乗り換えて、水上を目指します。越後川口から水上までは1時間36分と、なかなかのロングラン。今度こそボックスシートを・・・と祈りながら、長岡始発の列車が到着。しかし残念ながら、こちらもほぼ満席状態で、ボックス席で進行方向後ろ向きの席を辛うじてゲット。しばし、コシヒカリが生い茂る魚沼の田園風景を眺めるのであった。

見渡す限りの田園風景。心が洗われます。

湯沢中里スキー場の、ブルートレイン無料休憩所。15年前に来たっけなー。

そして清水トンネルを抜けて、最後の鬼門・水上駅の乗り換えへ。行き同様帰りも乗り換え用の陸橋は大混雑で、プチカオス状態でした。ちょっと改善したほうが良さそうですよ、JRさん。

水上から高崎行き上越線は、行きと同じく4両オールロングシートで満席状態。旅情感ゼロです。約1時間ガマンして高崎へ。高崎でトイレ休憩の後、池袋への湘南新宿ラインボックスシートでビールで1人乾杯。これにて青春18きっぷ1回目は終了となりました。

最後はまったり出来ました。

さて最後に、鉄印ゲットの旅 in 十日町の、実際の料金との比較で締めたいと思います。

 

【実費】2,750円

 (内訳)青春18きっぷ1回目          2,410円(12,050円÷5)

      ほくほく線(片道)              340円

 

【本来額】8,920円

 (内訳)高田馬場→六日町(JR線)       3,740円

      六日町→十日町ほくほく線)          340円

      十日町越後川口高田馬場(JR線)4,840円

 

今回得た教訓は、ハイシーズンに乗り鉄旅をするのは、ガマンが必要ということ。

青春18きっぷは、9/10までにあと4回使わないといけないが、果たして使い切れるのか・・・

50歳でも青春18きっぷ買えます

さて、いよいよお盆休みに突入です。

貧乏暇なしのはずなのに、我社は11連休でして。

子供が小さい頃は、数日かけて家族旅行やらお墓参りやらと忙しい連休でしたが、今は、大学生の息子は合宿免許で観光地に行っちゃってるし、奥さんは仕事だし、、、という訳で、半分以上は1人の時間を過ごす連休となりました。

 

たくさん時間があるので、どう過ごそうかと考えましたが、今やりたいことって、やはり鉄旅なんですよね〜。時間があるので、日本各地の鉄印を漁りに東奔西走しても良いのですが、ハイシーズンなので、繁忙期料金を払って優等列車を使ってまで鉄旅をしたいとは思いません。

そこで、まず考えたのは、このお盆時期に、ちょっと遠いところまで行けるフリーきっぷはあるのか、です。

 

JR東日本の「大人の休日パス」は、今販売中のものは9/5〜9/14じゃないと使えないし、同じくJR東日本の「週末パス」や、JR東海の「乗り鉄☆たびきっぷ」は、8/10〜8/19の間は使えない・・・JR東日本の「休日おでかけパス」は使えるけど、フリーエリアがちょっと近すぎる。しゃーない、定額移動にするか。と諦めかけたところ、よくよく見ると、「青春18きっぷ」がお盆休み中も使えることに気づきまして。

 

青春18きっぷ」は1セット12,050円、全国のJR線の普通列車が1回あたり2,410円で1日乗り放題が5回分(5日分)付いていて、1人で5日使っても良し、5人で分けて1日で使っても良いという使い方ができます。但し、普通電車以外は使えません。新幹線や特急を使う場合は、特急券だけではなく乗車券も必要となります。また、使用期間も区切られているので、期間を過ぎたところで回数が余っていたら使えなくなるので要注意です。

 

2022年春用 発売期間2022/2/20〜2022/3/31→利用期間2022/3/1〜2022/4/10

2022年夏用 発売期間2022/7/1〜2022/8/31→利用期間2022/7/20〜2022/9/10

2022年冬用 発売期間2022/12/1〜2022/12/31→利用期間2022/12/10〜2023/1/10

*その他詳細条件は下記ご参照。

www.jreast.co.jp

 

と、言う訳で、今なら「2022年夏」用が買えるし使える!とわかったので、この夏は、青春18きっぷを使った、普通電車の旅に出ることに決定。

ちなみに、題目の通り、青春18きっぷには、年齢制限はありません。50でも60でも使えます。はい、人生いつまで経っても青春という事ですね〜。

 

さあて、得意の時刻表とのニラメッコ、始めますか。

鉄印ゲットの旅 in 東海④

乗り鉄☆たびきっぷ」の旅、2日目です。

 

この日は、名古屋市栄からスタート。まずまずの天気。ホテルを出て早々、目の前の久屋大通公園では、名古屋の伝統工芸である「有松鳴海絞り」のパサージュ展示がされてました。

とても気持ちの良い朝でした。

shibori-kaikan.com

 

さて、鉄印のほうは、東海地区は残り4枚。うち2枚は乗り継ぎの関係で1日がかりになるので、しっかり時刻表を読み込んでましたが、朝寝坊してしまい、10時スタートとなったため、予定変更して、2日目は、のんびり名古屋市周辺を巡る事にしました。

 

一通り、栄周辺を散歩したあと、久しぶりに昔住んでいた「大曽根」界隈も散歩したいと思い、栄から名鉄瀬戸線に乗り、一路、大曽根へ。その後、瀬戸線の延長上にある瀬戸市まで向かいます。

乗り鉄☆たびきっぷ対象外ですが、つい、名鉄瀬戸線に乗りたくなり。。。

 

大曽根を出た名鉄瀬戸線は、矢田川を渡り、一路、守山区尾張旭市へと進みます。この間、線路と住宅の距離が近い!なかなかの密着感です。

尾張旭市を抜けて瀬戸市に入り、目的地の「新瀬戸」駅で下車。この駅は、愛知環状鉄道(通称:愛環)と交差する駅で、愛環「瀬戸市駅」は徒歩すぐのところにあります。

なぜ瀬戸市駅かって?そう、この瀬戸市駅は、愛環の鉄印がゲットできる駅なのです。という訳で、瀬戸市駅の改札窓口に行き、早々とこの旅3枚め、通算4枚めの鉄印をゲットしました。

 

しっかしとした書体で、気持ちが良いです。

この愛環は都市交通も担っており電車の本数が多いことと、鉄印は瀬戸市駅以外でも、中岡崎駅北岡崎駅三河豊田駅新豊田駅八草駅瀬戸口駅の、計7駅で入手可能なためか、さすがに私以外に鉄印を購入している人はいませんでした。

瀬戸市といえば、将棋の藤井聡太五冠の出身地で、また瀬戸焼きそばというB級グルメもあり、市内は盛り上がっているそうですが、その中心地は、名鉄瀬戸線の終点・尾張瀬戸駅のほうらしく、この瀬戸市駅周辺は、閑散としていて観光地感はゼロでした。

高架上にある瀬戸市駅。平日朝夕は通勤通学客で混んでるようです。

 

尾張瀬戸まで向かっても良かったのですが、既に12時を過ぎ、体調もイマイチだったので、せっかくの「乗り鉄☆たびきっぷ」を使いたかったので(愛環とJRを乗り継いで)、名古屋に戻ることとしました。

愛環に乗って高蔵寺を目指します。JR線の色違いのような電車です。

 

名古屋駅に到着し、しばし名古屋駅周辺を散策。

大名古屋ビルヂングや、KITTE名古屋など、昔買い物したビルを一周したあと、名古屋で最後のお楽しみである、名古屋めしをツマミに一杯やることに。

名古屋めしは色々あれど主食が多く、ツマミといえば、手羽先、味噌カツ、味噌おでん、どて煮、くらいでしょうか。

nagoya-meshi.jp

 

みんなコッテリしてます。まあ、ビールによく合うこと。

とまあ、選択肢は無いので、名古屋めしがメニューにある居酒屋を物色。本当は、名古屋駅在来線ホームにある(あった)「かきつばた」でライト飲みをしたかったが、コロナ禍になり休業中とのこと・・・なので、名古屋駅太閤通口を出てすぐのところにある「かぶらや」さんに行きました。昔、名古屋勤務時代に、出張者の接待に良く使ってた店です。

酒のツマミが激安、せんべろセットも最高な、立ち食いそば屋さんでした。

tabelog.com

 

日曜の真っ昼間。一人飲みから団体様まで、昼飲み客がわんさかいました。かく言う私も早速1人飲みをスタート。あまり飲みすぎて、帰りの乗り継ぎ旅に支障が出ない程度に・・・と。

n241023.gorp.jp

 

さて、名古屋めしを満喫したところで、いよいよ東京に戻る時間になりました。

ここから8時間、乗り継ぎ旅を再開します。行きは、掛川新所原間は天浜線を迂回しましたが、帰りは、この間も含め、名古屋からずっとJR東海道線を乗り継ぎます。

 

名古屋→豊橋豊橋→浜松、浜松→静岡、静岡→沼津。

途中、浜松→静岡だけ乗り継ぎ悪く、時間短縮も図り、この区間のみ新幹線(自由席)を使用。前述した通り、「乗り鉄☆たびきっぷ」は、新幹線を(別途、特急料金を支払うことで)4回まで使用できます。

 

静岡駅在来線ホームの立ち食いそば屋さん「富士見そば」さん。
小腹が減ってきたので食べたかったが、閉まってました。
どうもこの店、「チーズそば」が人気だそう(私は食べないが)。

静岡駅では、特急ふじかわに遭遇。これに乗って甲府まで行けるって、車窓楽しいだろうなぁ。

 

沼津からは、行きと同じく熱海(東海道線)経由でも良かったのですが、せっかくなので、このきっぷ最東端の松田まで、御殿場線で向かうことにしました。

遅い時間だったので車内はガラガラでしたが、この旅最後のボックスシートは旅情あり、良い気分に浸ってました。すると、この旅最初で最後のアクシデントが発生。御殿場線は単線ということもあり、行き交う列車の遅延をきっかけに、ことごとく途中駅で運転停止されることに。

1つ問題なのは、松田から乗り継ぐ小田急線が、最終電車であること。もともと余裕をみた乗り継ぎ時間にしていたが、さすがに5分、10分と遅れが拡大すると、ちょっとやばいと感じ始め、最悪の事態(途中ホテル泊)も頭をよぎり始めました。

御殿場線ボックスシート。明るい時間なら、富士山見れるんだろうな。

 

結果、何とか小田急新松田駅からの最終電車には間に合いましたが、やはりこのような乗り継ぎ旅は、終電時間(コンティンジェンシーとして最終1本前までに帰京するとか)を意識しないとダメですね。ちょっと欲張りが過ぎました。

最終の急行・新宿行きに間に合いました。危なかった。。。

 

といった感じで、何とか無事に、東京の自宅までたどり着きました。

鉄印3枚、悪天候、名古屋めし、列車遅延など、色々ありましたが、十分に乗り鉄を満喫できた2日間でした。JR東海さんの「乗り鉄☆たびきっぷ」は、1枚で私鉄の運賃を気にすることなく乗り降りできる、とても楽しい企画きっぷだったと、改めて実感しました。

 

まだ東海地区で未入手の鉄印は3枚残っているので、まだ「乗り鉄☆たびきっぷ」を使って、鉄印ゲットしに行きたいですね。

 

さて最後に、乗り鉄☆たびきっぷ相当の区間の、実際の料金との比較で締めたいと思います。新幹線はイレギュラー利用なので、本来かかる額の外数換算したとしても、一応、元はとったかな。

 

【実費】11,705円

 (内訳)乗り鉄☆たびきっぷ      8,620円

      行きの新宿〜熱海          1,309円

      新幹線(浜松→静岡)       990円

      帰りの新松田〜新宿       786円

 

【本来額】15,585円(新幹線含まず)

 (内訳)新宿→熱海(小田急線、JR線) 1,309円

      熱海→掛川(JR線)        2,310円

      掛川新所原天竜浜名湖鉄道)1,720円

      新所原→金山(JR線)      1,520円

      金山→鈴鹿(JR線、伊勢鉄道)   1,080円

      鈴鹿→名古屋(伊勢鉄道、JR線)  990円

      瀬戸市高蔵寺愛知環状鉄道)   280円

      高蔵寺→名古屋(JR線)       420円

      名古屋→松田(JR線)     5,170円

      新松田→新宿(小田急線)       786円

 

1万円ちょっとで東京〜東海圏(一部私鉄区間含む)を往復旅行できるこの企画。時間があれば、フラッと旅に出てみてはいかがでしょうか。

乗り鉄さんには何ら苦痛ではない「オール普通電車」での旅。一般の方ですと、忍耐力が必要となる旅ですが!

 

4回に渡りお届けしました「鉄印ゲットの旅 in東海」。最後は駆け足となりましたが、東京から「乗り鉄☆たびきっぷ」を使って旅する魅力を、少しでも感じて頂けたら幸いです。ご愛読頂き、ありがとうございました。